2013年京都の旅。第三夜。~御饌津神に会いに行く~

伏見桃山から伏見稲荷に到着したのは午前9時近く。伏見御陵では静かな京都の朝を満喫していたが、駅を出ると、人がいっぱいで通りは車で混雑していた。後で茶店の人に聞いたところ、今日は人手が多いとの事。

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楼門を潜り本殿に参拝する。

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伏見稲荷と言えば狐を思い浮かべるが、狐は神さまの眷属であり、伏見稲荷大社の主祭神は宇迦之御魂大神。配神に佐田彦大神、大宮能売大神、田中大神、四大神である。

主祭神宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)の、「宇迦」とは食(うけ)の意味であり、食糧をつかさどり、稲の成育を守る女神さまである。宇迦之御魂神の別名は「御饌津(みけつ)神」である。御饌(みけ)とは神饌、つまり神様のご飯のこと。津は「~の」という意味の助詞。つまり「みけつかみ」とは、「神様のご飯を用意する神様」という意味なのだが、ミケツの「ケツ」が狐の古名「ケツ」に想起され、誤って「三狐神」と書かれたため、宇迦之御魂神の眷属が狐となったという説がある。他に、キツネはケツネの音韻変化であり関西地方などではキツネをケツネと発音する地域もあるというが、 「ケ」は食べ物を意味する古語 「ツ」は接続詞のノ、「ネ」は根と同意語で、つまり食の根源の意味である。日本において食の根源とは稲である。稲が実をたわわにつける事を稲生り、これが稲荷(イナリ)の意味ともなるのだが、そこから狐と食が結びついたものとも考えられる。
こう書くと言葉と言葉をこじつけて結びつけたように思うが、穀物を食べる野ネズミを狐は食べてくれるので、田と生きる日本人は田の守り神として狐を崇めていた。また、狐は実りの秋になると、山から子狐を連れて人里におりてきて、ネズミなどを捕えて子を養うので、その姿が繁殖を想起させ子を養う豊な食べ物へと結びつき、豊穣の神としても狐は古来より崇められており、そうした土着の習俗と相まって、狐は食を司る神さまから稲を守り豊穣の恵みを人々に与えるよういい使われた神さまの使いとして、信仰の対象となったものと思われる。田の神としての信仰と、真言宗と結びついて現世利益の神としての稲荷信仰とが習合する事で全国にお稲荷さまが広がっていく要因となる。稲荷信仰の特徴は個人的な願望や祈願に応える神であることから、屋敷神として庭や邸内に祀られる事も多かった。その数は現在三万社あると言われているが、実際にはもっと多いのではないだろうかと思う。

余談であるが、陰陽師、安倍晴明の母親とされている狐は白狐である。白色とは穢れなき聖なる色であり、神聖と吉祥を表す色と言われている。つまり白狐とは神聖なる神さまの使いという事だ。
また、白蛇が神聖な存在と言われるのもこれがゆえんである。蛇は再生を繰り返す不死の存在として東西問わず崇められており、西洋では不老長寿の神であることから医療の神でもある。WHOのマークに蛇が描かれているものこの為である。



こうした事を知って、こういう歌を聞くと歌詞の意味が分かる。ボーカロイドには詳しくないが、若い人には大人気のようで、ボーカロイドにこういう歌を歌わせるという事は若い人を中心に日本人を原点へ回帰させたいという願望が湧き上がってきている事でもあるように感じる。ま、これを聞いている若い人は、曲のノリがいいから好きという人も多いと思うが、日本人としての遺伝子が揺さぶられるのを知らずに感じているかもしれない。作り手も聞き手も。

ここでもおみくじを引いてみた。連勝記録は伸びるのかどうか・・・・。

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凶・・・・(´Д`)

ああ・・・・がっくりときたらお腹が減ったな。朝ごはん食べてないや・・・。なんかこの先に進んでいいものかどうか・・・。

なんとなく重くなった足取りで境内を奥に進む。

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有名な千本鳥居が見えてきた。

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と、その手前に手相占い師がいた。早く潜りたい気持ちを抑えてちょっと手相を見てもらった。

何を見ましょうか?というので少し考えた後、結婚出来るかどうかをみてもらった。

手相を見て顔をあげた占い師の表情がすべてを物語っていた・・・。

今年もダメそうだ。
しかし、ウチはどういうわけか誰からも好かれ第一印象も良いそうな。そんな恵まれた運気を持っているので、知人もウチにだったら紹介してもいいかなと、思うそうな。そういう知人がいればの話だが。ただ、どこからいいご縁が舞い込んでくるかわからない。これまでの人生で度々そういうチャンスを逃してきている(らしい)ので、ご縁をつかむ努力は怠ってはいけませんよとフォローをしてくれるあたりは、さすがプロの占い師だ。

ふと気が付く。この旅の目的は自分の事よりも家族や友人・知人、普段お世話になっている皆様のご多幸をお祈りする事だ。自分の事は後回しにしても周りの皆様方が幸運であれば、いい運気が巡ってくるかもしれない。そんな下心がありながら、でもこうしてお稲荷様の総本山で皆様のご多幸を祈願出来る。ホンマ、ありがたいこってすわ。

気分を新たにして千本鳥居を潜るのであった。

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京都伏見の千本鳥居 時の狭間に迷い込みますかぁ~♪

いくつもの鳥居を潜っていると、まるで異世界に迷い込んだような気分になる。

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しかし、時折襲う空腹感に現実へと引き戻される。

昨日の夜、居酒屋で酒を飲みながら食事をした後は、朝、バスの中でお茶を口に含んだくらいなので、そろそろ限界だ。これから頂上を目指すのに何か食べたい・・・。

と、三ツ辻を過ぎたあたりで、いい匂いがしてきた。その香りに誘われて軒下にある腰掛に座って何か注文しようと思ったら、「お食事ですか?座敷でもいいですよ」と言われたので、折角の心遣い、ありがたく頂戴した。

座敷に上がると、他のお客さんもおらず参道からの声もほとんど入ってこない。

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何だか貸し切りみたいで贅沢だな。
と、蕎麦かうどんか、迷うな。ううん。にしんか。にしんだと蕎麦か。でもうどんが食べたいし。よし。にしんうどんにしよう。

注文をし、しばらく待つといい匂いとともに、にしんうどんがやってきました。

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香りだけでダシがきいているのがわかる。ううむ。いいお出汁で、関東では味わえない美味さだな。うどんは、残念ながらコシがないが、その分、にしんの甘露煮をバリバリ噛む歯ごたえが楽しい。案外、計算されているのかな。ああ、それにしてもにしんの甘露煮は甘味み旨みが芯までしみていてとても美味なあ。

と、親子連れが入ってきた。子供が座敷で走り回っている。お母さんが怒っている。
「ごめんなさい。お食事中に・・・」
「あ、いえいえ。元気なお子さんで」
「本当に手が焼ける子で・・・あ、こらぁっ」

うん。こういうところで食べ物が美味いとか不味いとか言うのは無粋だな。
この雰囲気。いいじゃないか。
ふう。完食。御馳走様です。

稲荷寿司もと思ったのですが、それは下山後の楽しみにしたことを後悔する事になるとはこの時はまだ思ってもみなかった。

そして、ようやく四ツ辻に到着。

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ここからいよいよお山めぐりが始まりるのである。

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